2009/09/27

服部川の古琵琶湖層

三重県伊賀市(旧大山田村)服部川へ、化石採集に行ってきました。
約400万年前(新生代第三紀鮮新世)の古琵琶湖層の化石です。
毎日目にする琵琶湖のせいか、どうしても古琵琶湖層に興味がいってしまいます。
ここはコイの咽頭歯や、運がいいとワニの歯がでるらしく、昔から行ってみたい産地の一つでした。

午前11時頃、バイクで出発。
R24を木津まで行き、R163を三重方面へ。中瀬I.Cを超え、服部川沿いを暫く進むと到着。
案外はよ着いた。
近くにはサークルKがあり、そこで昼飯と飲み物を調達しました。


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真泥大橋から上流の眺め。
川床の岩盤から目的の化石を探します。


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川床の粘土層にはタニシが密集しています。
殆どが保存状態の悪い印象化石です。
タニシが密集しているところにコイの咽頭歯が見つかるらしい。
しかし密集してる範囲が広すぎて、無闇矢鱈に割ってくしかありません・・・。


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葉っぱ。木片などもちらほら見かけます。


久しぶりに振るったハンマーは、いつもより重かった。
粘土層でそこまで固くはないのですが疲れました。
結局、3時間ほど居ましたが、手ぶらで帰りました。
また来よう。

2009/09/19

今森光彦「世界昆虫記」

私の通う大学は、「近江学」という地域密着の授業に力を入れている。
滋賀県で活動している研究者を招いて、公開講座が行われている。
研究対象は自然環境、生物、民俗、歴史、芸術と幅広い。
この授業、肝心の学生にはそれほど人気があるように見えないが、
地元のおじいちゃん、おばあちゃんが熱心に講義に来られる。
何故か滋賀に惹かれてしまう私もこの授業がツボで、単位関係無しに講義が聴きたいと思える。

そんな「近江学」、今日は写真家の今森光彦先生の講義がありました。
話はマキノの里山から始まり、森と雑木林の違い、山親父、昆虫などなど。
人間と他の生物との意外な関係性の話。
社会全体が「エコ」という漠然とした言葉に惑わされている今、
里山の暮らしに目を向ければ、なんぼか本質に近づけそうに思った。

それにしても、ネタが豊富な人で話題が尽きない。
いつもの90分が短い短い。



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講義後、図鑑にサインを貰っちゃいました。
有り難うございます。

この図鑑、15年程前に親が買ってくれたもの。
幼少の私は外国の昆虫のデカさ、色、量に驚きながら、夢中でページをめくっては、
気に入った昆虫をスケッチしていた記憶があります。
おかげで絵の具とか飛んでるページがあったり、セロテープで破れたところを張り合わせたり、
かなりのダメージ加工が施されている・・・(笑)
そういうのが当時の感覚をより一層思い起こさせる大切な一冊。

2009/09/18

DESIGN EAST 00

今日は授業が終わってから、Y君とDESIGN EAST 00へ行ってきました。
二人ともバイクで中之島まで行ったのですが、途中渋滞しまくりで大変でした。

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「世界のEAST・大阪から、国際水準のデザインを」というのが、このイベントのテーマです。
その割に展示は少なくて物足りない感じでした。
プレゼンの方は盛り上がっていたので、そっちがメインとみた方が良いですね。

今日から20日までの3日間開催。場所は中之島バンクスEAST棟。入場料は1,000円。
http://www.designeast.jp/



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バイクで天満橋を走っていて、ふとこいつが見えた時は笑ってしまいました。
話題のフローティング・ダックです。オランダの芸術家、F・ホフマン氏による作品。
かわいいけどでか過ぎや・・・。暗闇に浮かぶ巨大アヒルは少し不気味です。
今月の27日まで八軒家浜に浮かんでいるそうです。

2009/09/17

2009/09/13

紀伊半島 ツーリング 2日目

目が覚めて時計を見ると5時半でした。
ネットカフェのナイトパックは6時までだったので、丁度良いタイミング。
外はまだ薄暗い。荷物をまとめて出発です。
R42を和歌山市から潮岬に向けて走ります。
濡れてしまったヘルメットも乾いたし、今日は晴れと天気予報が言っていたので気分ものってきました。
途中、ガソリンスタンドで給油。寒かったのでレインコートを羽織りました。


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交通量は少なく、自分のペースで走れるので快適です。

海岸線を走ると港、港でその町の表情が変わっていきます。
ただ通り過ぎるだけですが、それが妙に楽しいです。



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9時半頃。潮岬に到着!
それにしてもなんも無いとこだ。あるのは風と芝生と海。
そして「ここで写真撮っとけ」といわんばかりの石碑だ。
さびれた観光タワーから流れる、よく分からない音楽が余計に孤独を煽ります。

潮岬から旅の折り返しです。
思ったよりも早く潮岬に着いたので、少し余裕が生まれました。



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10時頃、交通量が増え、ツーリング中のバイクも増えてきました。
気温も上がり、快適です。



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捕鯨の町、太地町。
小さな港町ですが、町全体で鯨を全面に押しているのがよくわかります。
ここで少し寄り道をします。



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太地と言えば玻璃長石。
手書きの地図を頼りに露頭を探します。

民家のすぐ裏に露頭がありました。
ぼろぼろに風化した花崗斑岩から玻璃長石が飛び出ています。
地面をよく観察すると分離した玻璃長石や、高温石英が落ちています。
玻璃長石を広いながら、草むらをかき分けていると、なにやら足下で茶色くてシマシマの細長いの動いた・・・。
うわあああ!マムシやああ!!
びびってそれ以上はやめておきましたw

丁度、お昼でお腹も減ったので、鯨丼というものを食べました。
特に美味しいということもなく普通でしたw



和歌山市からずっとR42で海岸線を走ってきましたが、熊野川河口付近からR168に逸れて、奈良県を南北に縦断します。
奈良県南部は奥深い山々が連なっていて、昔からバイクで走ってみたいという思いがあったんです。
R168に入る手前でCBに給油。気合いを入れます。



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道の遥かしたに川、峠を越えてもまた峠という景色が永延と続きます。
特に熊野川の河原の広さには感動しました。



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途中、滝をいくつか見かけました。
対岸の山の岩肌に滝が見えたりと鳥肌ものです。
この一帯は日本でも有数の多雨地帯なので、山が保つ水量も相当なものでしょう。

十津川村を抜けて、五條市まで走りきった時はもうくたくたです。
タイヤも削れまくりでした。
紀伊山地の霊場と参詣道、熊野古道が世界遺産に登録されましたが、
昔の人は徒歩で山を越えて移動していたと考えると脅威です。
ただ通り過ぎただけですが、世界遺産に登録された地だけあって神秘的な自然環境です。
自分の住んでいる街とは完全に別世界だと感じました。
いつか霊場と参詣道も歩いてみたいものです。

五條市に出た後はR24を京田辺まで走り、枚方へ。
無事、自宅に到着。日の出ているうちに帰ることができました。
やっぱり一人で行ったことの無い場所に行くというのは良いです!
いい旅でした!そして俺の夏休みは終わった・・・!!



1日目走行距離:160km
2日目走行距離:440km

合計:600km

2009/09/12

紀伊半島 ツーリング 1日目

夏休みがもうすぐ終わる。
この夏を思い返すと、学校の集中講義やらデザインコンペにおわれて、学校外の思い出が全く無い!
来週から授業が始まるので、最後の土日だけでもバイクで一人旅に出かけることにしました。
目的地は特に無く、「和歌山の海岸線を走って潮岬まで行こう」ぐらいの計画です。
個人的に旅は無計画で、その時の気分に身を任せるのが楽しいと思うんですよね。
お金無いんで高速使わず下道のみです。

当日の朝、まさかの雨。
布団から出れなくて、しゃきんと目が覚めたら昼前でした/(^o^)\
雨も止んだし、支度をして出発!


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R170を南下。途中、道の駅 いずみ山愛の里で休憩。
この辺りからまた雲行きが怪しくなってきました・・・。

とうとう本格的に降り出したので、りんくう泉南のイオンモールに逃げ込みました。
雨の中はできるだけ走りたくありません。
イオンの中の店を物色したり、飯食ったりしていたので良い暇つぶしになりました。
結局、18時まで粘りましたが、雨は止まずに小雨になった程度でしたw
まだ大阪なのに日が暮れてしまって、ちょっとマッタリし過ぎか・・・。

雨の中、R64で和歌山県入り。
初走行の峠、夜、雨、何故か飛ばす周りの車・・・怖い怖い。
もう今日はこれぐらいにして、和歌山市周辺をうろうろして寝る場所を探します。
丁度、和歌山市で24時間営業のネットカフェを見つけて一安心。


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岩出市で見つけた川辺の湯 安庵。
ひとっ風呂浴びて疲れがとれました。
バイクに乗って疲れたというより、重いブーツでイオンの中を歩いたのがこたえましたw
晩飯にラーメン屋寄ってから、さっきのネットカフェまで戻りました。
今日だけネットカフェ難民です!



1日目走行距離:160km

2009/09/06

化石採集 in 仰木 3

学校帰り、いつもの広い露頭に向かう予定でしたが、急遽新しい露頭を探すことにしました。
基本的に表面採集しかしない為、同じ場所に通うと採れる化石の数も減ってくるんですよね。


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いつもの広い露頭から数百メートルしか離れてない場所に、農道を作る為に削った小さな露頭がありました。
草が茂っている場所もあり、いい感じに表面が風化してくれてます。
ガンガン割ってくより、こういう風化面でころころ化石を拾う方が好きです。(割れる環境じゃないのもあるが)



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やっぱりこの地域一帯どこからでもでるみたいですね。確信しました。
ちなみにここの化石はツヤがなく少しぼそぼそしてますね。色も黒っぽいです。

ついに手に入れた

中古の双眼実体顕微鏡をヤフオクで落としました。
清和光学製作所のSKZ-4という機種です。
実体顕微鏡は中学生の頃からずっと欲しい欲しいと思い続けていたので感無量。

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総合倍率は7.5x〜45xまであって、私の使用状況では十分です。
石を観察するのが目的なので、ステージが無く、相当大きな石も観察できるところが気に入ってます。
想像以上にでかかったので机からはみ出してますが・・・w
リング状の蛍光灯も付いてて光源もばっちりです。



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同じ物が何個も出品してあったので、どこかの研究所で使われていたんでしょうか。
安かっただけあって、結構やれてます。
「H10.8.19」と書かれたテープが貼ってあり、少なくとも11年前の物です。

右の接眼レンズを覗くと、小さな虫が中におられました。
さっそくバラす・・・がネジが錆びていて固着して回らない!
ネジ穴に潤滑油をしみ込ませ、ドライバを添えてとんとん叩いてから回すと外れました。
虫はエアーで吹き飛ばしました。これで快適に使えます。
そもそも衝撃を与えたり、ホコリっぽい部屋でバラしてはいけないんですが、
中古なんで思い切ったことができますねw

他にも支柱の錆、ネジの錆、塗料の禿げなんかが気になるので、
気長にレストアしてやろうと思います。
実体顕微鏡は一生使えるものなんで大切にしよう。

2009/09/03

理科支援員 研修 2

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2回目の研修の為、某科学センターへ行ってきました。
席に付くと双眼実体顕微鏡と鉱石の標本が!
大好物の分野なんでワクテカしてましたが、双眼実体顕微鏡の使い方とメンテナンスの仕方の講習でした。
久々に覗いた双眼実体顕微鏡はやっぱりイイ!欲しい!

理科支援員の仕事の方は、一応続いています。
小学生にはすぐ慣れましたが、どうも職員室の雰囲気だけは馴染めません。
大学生でこの仕事をやる人は教員を目指している人が殆どみたいで、僕もそう思われてます。
教職課程すら履修していませんとは中々言いにくい・・・。
でも週1回、小学生と給食を食べるのは楽しいですw
牛乳残してて示しが付いてませんが・・・。