2009/09/19

今森光彦「世界昆虫記」

私の通う大学は、「近江学」という地域密着の授業に力を入れている。
滋賀県で活動している研究者を招いて、公開講座が行われている。
研究対象は自然環境、生物、民俗、歴史、芸術と幅広い。
この授業、肝心の学生にはそれほど人気があるように見えないが、
地元のおじいちゃん、おばあちゃんが熱心に講義に来られる。
何故か滋賀に惹かれてしまう私もこの授業がツボで、単位関係無しに講義が聴きたいと思える。

そんな「近江学」、今日は写真家の今森光彦先生の講義がありました。
話はマキノの里山から始まり、森と雑木林の違い、山親父、昆虫などなど。
人間と他の生物との意外な関係性の話。
社会全体が「エコ」という漠然とした言葉に惑わされている今、
里山の暮らしに目を向ければ、なんぼか本質に近づけそうに思った。

それにしても、ネタが豊富な人で話題が尽きない。
いつもの90分が短い短い。



RIMG1130

講義後、図鑑にサインを貰っちゃいました。
有り難うございます。

この図鑑、15年程前に親が買ってくれたもの。
幼少の私は外国の昆虫のデカさ、色、量に驚きながら、夢中でページをめくっては、
気に入った昆虫をスケッチしていた記憶があります。
おかげで絵の具とか飛んでるページがあったり、セロテープで破れたところを張り合わせたり、
かなりのダメージ加工が施されている・・・(笑)
そういうのが当時の感覚をより一層思い起こさせる大切な一冊。

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